イタリアワインについて


イタリアワインの深い魅力についてお伝えするこのページへようこそ。
イタリアにおいてワインとは、その長い歴史と文化の成長の中で常に人々に寄り添ってきたもの。
豊かな大地と恵まれた天候により、さまざまなブドウ品種が育まれてきました。

その品種の数はおよそ600種類にも及びます。イタリアは世界で最も土着品種の多い国の一つで、その品種の多さと、そして20州全てでワイン造りが行われていることにより、たくさんの魅力的なワインが生産されています。

ここに興味深いデータがあります。
ワイン生産国として日本でも有名な3つの国、イタリア、フランス、アメリカ。
それぞれの国で生産されているワインの90%は何品種で構成されていると思いますか?

一番少ないのはアメリカ。9品種。
次にフランス。15品種。
そしてイタリア。なんとその生産量の90%が30品種で構成されています。1

つまり、イタリアワインは最低でも30種類のワインを飲まないと特徴を知った、とは言えないのです。
日本人の平均ワイン消費量は年間およそ4~5本2ですから、30本飲むには最低でも6年かかってしまいますね。

では、どんなブドウ品種がたくさん栽培されているのでしょうか。
一番たくさん栽培されている品種はサンジョヴェーゼという黒ブドウの品種です。3

ブドウ栽培量の2位から10位は以下の通り。

第2位グレーラ(白)
第3位ピノ・グリージョ(白)
第4位モンテプルチアーノ(黒)
第5位トレッビアーノ・トスカーノ(白)
第6位メルロ(黒)
第7位シャルドネ(白)
第8位バルベーラ(黒)
第9位ネロ・ダーヴォラ(黒)
第10位トレッビアーノ・ロマニョーロ(白)

聞いたことのないイタリア独特の品種が多いですよね。(細かな品種の特徴はブログなどでお伝えしていきますね)

では簡単な質問を一つ。
イタリアでは赤ワインと白ワインどちらがたくさん生産されているでしょうか?

赤ワインです。

みなさんはどんな赤ワインをご存じですか。
有名な赤ワインはたくさんありますが、最も有名なのは、フィレンツェで有名なトスカーナ州で生産される赤ワイン、キアンティ・クラッシコでしょうか。栽培面積イタリア第1位のブドウ品種、サンジョヴェーゼから造られます。
最も高名なのは、「ワインの王、王のワイン」とも言われるピエモンテ州の赤ワイン、バローロ(品種はネッビオーロ)でしょうか。
その他にもイタリアで最も法定最低熟成期間が長く義務付けられている赤ワイン、トスカーナ州のブルネッロ・ディ・モンタルチーノも最近熱烈なファンが増えています。

魅力的なワインばかりでご紹介するのにも困ってしまうくらいなのですが、もし一つ、ブドウ品種を挙げるなら、aiVinoではTimorasso(ティモラッソ)というピエモンテ州の白ブドウ品種から造られる白ワインを推しています!
まだまだ魅力的なワインが、赤ワインも白ワインもスパークリングワインもロゼワインも甘口ワインも!たくさんあります。
この複雑で多様性あふれるイタリアワインの中から、美味しく楽しみながら、みなさんのお好みに合うワインを探す旅を一緒にしていきませんか。

魅力は尽きず、一生楽しめることでしょう。



  1. ※Vinitaly International Academy – 2019 ↩︎
  2. ※State of the World Vine and Wine Sector in 2022 – OIV ↩︎
  3. https://www.thedrinksbusiness.com/2023/08/italys-10-most-planted-grape-varieties/ ↩︎